あの日あの時
■出版社 本心庵

■あしたへの思い出
夕焼け。芽吹きの山。海のきらめき。記憶の中の思い出は鮮やかだ。思いがけぬ流れで生まれた小さな絵本。
三人の男がたぐりよせた思い出……。
そして、あした……。

■3人の「あとがき」より

神様が降りてきた。わずか5分で詩が出来たのだ。金さんがくれた『あの日、あの時』というお題をみた瞬間、幼いころの光景が、脳裏によみがえった。それが言葉の泉となって湧いてきた。金さんが素敵な曲を生みだしてくれた。初演の時、客席から歌声が上がった初めて目にした詩、初めて耳にした曲にもかかわらず、観客が口ずさんでくれたのだ。自分の書いた詩にメロディーがつき、歌われる。言葉が立ちあがったような感覚があり、感動で涙腺が緩んだ。ぼくは、この日この時を忘れない。 (村上信夫)

「思い出がすべて津波に流された…」と、友人が淋しそうな声で言いました。「あの日、あの時。」の言葉が浮かんだ瞬間です。
記憶の中の想い=あの日、あの時。
いつもの調子でお願いしました。「川井さ~ん、揚琴 コンサートの題字の書を書いて欲しいなぁ~」「村上さ~ん、水餃子作るからこの曲に歌詞を書いて欲しいなぁ~」メロディと詞が合わず…もう一曲書き下ろした。というハプニングもありましたが、でも今こうして~人々の心のよりどころになる曲~「あの日、あの時。」が誕生出来た事に心から感謝します。謝々!! (金亜軍)

「いま曲を書いていて、それに付ける詞が村上さんから届いた」と聞いたのは、正月の金さんの電話であった。この話しに私は興味を覚えた。3.11以後の重たい空気に、自身何か言葉を欲していたのかも知れない。
「あの日、あの時。」の歌は多くの人に歌って貰いたくて楽譜を載せた。そして絵本には、小さなしあわせの種を託した。タンポポのわた毛のように風に舞って
くれるとよいのだが……。 (川井信一)

■著者について

村上信夫 (むらかみ のぶお)

2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や『鎌田實いのちの対話』など、NHKラジオの「声」として活躍。2012年4月からは、全国を回り「嬉しい言葉の種まき」をしている。文化放送『日曜はがんばらない』(毎週日曜10:00~30)。月刊『清流』連載対談~ときめきトーク。 1953年、京都市生まれ。元NHKエグゼクティブアナウンサー。これまで、『おはよう日本』『ニュース7』『育児カレンダー』などを担当。著書に『ラジオが好き!』(海竜社)、『ことばのビタミン』(近代文芸社)、『いのちの対話』(共著、集英社)など。

川井信一 (かわい しんいち)

石彫家。1970年より石の世界に入り制作を続ける。日本橋三越本店にて個展11回。作品は京都、滋賀、熊本など、福祉施設にも多く設置される。又、清浄寺(名古屋)、称名寺(碧南)などでは、人の集う庭園で、石のあるやわらかい風景をつくり出している。著書に『雲悠々』(本心庵)、『心ふるわせて』、『いのちあふれる』など。

金亜軍 (きん あぐん)

中国上海市出身。揚琴演奏家の第一人者。東洋、西洋を問わないジャンルを越えた演奏は、つねに高い評価を受ける。演奏家としての活動のほか、作曲も手がけるなど多岐にわたって活躍している。2011年、来日20周年を迎えた。揚琴を独奏楽器、一つの新しい芸術として確立するために、今もこれからも走り続ける揚琴プレーヤー。
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