『大敬詩集』から(一部をご紹介します)
★『大敬詩集』を楽しむ心得の詩
★人不知・自不知
★ふわっと
★ひかり
★ながれる
★光源
★たちかえる
★ひかる
★人生の絵
★『心はゴムひも?!』から
★『天界の禅者大いに語る』から
★はじめに言葉
★『大敬詩集』を楽しむ心得の詩
ゆっくりと
ゆるゆると
ゆーゆーと
ふんわりと
ふわふわと
ふっくらと
ふくぶくと
ほんのりと
ほんわかと
ほれぼれと
ほのぼのと
★人不知・自不知
目立つことがない
台所でトントン
漬物を切りながら
世界を崩壊から
救っている
人も知らず
自分も知らぬけれど
そうなのだ
本当に力がある人は
力をみせることがない
庭で草むしりをしながら
世界の偉人たちに
パワー力を送りこんでいる
人も知らず
自分も知らぬけれど
そうなのだ
★ふわっと
できているんなら
大変なんだけど
もともと
浮くようにできている
いのちなんだから
悪あがきさえ
やめたら
おのづと
浮き上がる
ポカッと
光の世界へ
顔が出る
★ひかり
光を見ているんだけれど
家を見た
山を見たと
人は言う
本当は
光をみているんだけれど
本当は光に会っているんだけれど
幸運に出会った
不運に出会ったと
人は言う
本当は
光に会っているんだけれど
★ながれる
取ったり
止めたり
できません
取り止めなく生きてごらん
いのちは流れだから
途(みち)も
方角も
ありません
途方もなく生きてごらん
★光源
光をさがし求めることでなく
自分が光であったと
知ること
自分が光源となって
世界を投影しつつあるんだと
★たちかえる
これはもう間違いないことだと思う
おシャカさまでも
弟子たちが言うことを聞いてくれぬと
拗(す)ねてグループをとび出し
数ヶ月の間
雲がくれしていたと
お経に書いてある
でも、一人ですごした
数ヶ月の間に
思い直して
弟子たちのもとへ
もどってきた
そこがおシャカさまの
偉いところだと
私は思う
イエスさまだって
癇癪(かんしゃく)を起こして
教会の中の
物売りの店を
叩(たた)きこわ毀し
鞭(むち)で商人を追いまわした、
そう聖書に書いてある
そんなイエスさまだけれど
汗で衣がずぶ濡れになるほど
悩んだ末に
「神の御心のままに」と
自ら十字架にかかることに
合意した
誰でもいっぱい煩悩(ぼんのう)を持ち
欠点があるんだけれど
いざとなったら
思い直して
いのちの本道(ほんみち)に帰ってこれる
いのちは
そのように出来ているらしい
★ひかる
キラキラ輝いて
風が光っているんでしょうか
若葉が光っているんでしょうか
いえいえ
そうではありません
風と若葉が
触れあって
じゃれあって
その歓声が
光っているんです
★人生の絵
みんな使って
絵を描こう
○ばっかり集めても
決して良い絵にゃ
ならないよ
勇気を出して
集めよう
○も×も△も
『心はゴムひも?!』から
その1
軽い。
どれほど軽い。
紙きれ一枚。
紙きれ一枚、どう折る。
思い通りに折る。
喜びを折る。
その2
神の意を宣べるなり
宣べるは延べる
神の意が世に伸び広がるなり
祈りを実行を伴わぬ
安いものと思ってはならぬ
神の意を地に顕わす
元の素なり
その3
未来の時の一点に
ベッタリ、しっかり張り着ける
君の意(目標)に張り着ける。
祈りはイ〜乗り
未来の時の一点に
スルスル、コロコロ運んでくれる
君の体を運んでくれる
祈ろう、祈ろう
意に乗ろう
意に乗って未来に行こう
『天界の禅者大いに語る』から
その1「湧喜」
わきあがる喜び
そうだ、おれは湧喜だ。
湧喜が俺となって立ったんだ。
力をふりしぼってとか
命をかけてとか
そんな人間の心がまえじゃない。
沸々と俺の腹でうごめくもの
刻々に全身にみなぎり、あふれるもの。
わが肉は打ちふるえ
わが口はお雄びをあげる
そうだ、俺は湧喜と化したのだ。
ああ、沸きあがる喜び
さあ、沸きあがる喜び
さあ、出発だ
さあさあ、湧喜堂々の出発だ
日の仲間が待っているんだ
みんなで喜びの世をつくるんだ
湧き上がる喜びの御世をつくるんだ
その2
僕のうしろに道はない
僕の一歩が道となる
次の一歩が道となる
僕が道だ
僕が道だ
その3「ひとりぼっち」
ひとりぼっちで帰ってきた。
でも、そのひとりがちがう。
ひとりで宇宙
それは誰?
それは僕
そして君
山で炭焼く権兵衛さん
マクドナルドのバイトのミッちゃん
ひとつで宇宙
それは何?
それは和泉の山なみ
大阪湾の広がり
道ばたには犬の死骸
机の上には紙が一枚
動けば宇宙
それはどんな?
ヌッと手が出る
坂道あがる一歩、一歩
子供たちが笑っている
冬の海は鉛色にうねる
その4「どこから」
どこからくるか、このよろこびは
人のよろこび、これわがよろこび。
よろこびは、よろこびは
どこからくるか、このよろこびは
人のよろこびみてよろこぶ
これわがよろこび。
さあ、たえず、つきせぬこのよろこびは
わきわきいずるこのよろこびは
さあ、…。
★はじめに言葉
この本を
開いたね
じゃあ
君の人生も
開けるよ
君は
この本の
すてきな詩を
味わったね
じゃあ
これから
君もすてきな人生を
味わえるよ